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Acerca de

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所作について

私はおばあちゃん子でした。

母が早くに亡くなったこともあって、多くのことを、 母方の祖母から習いました。

祖母は新潟、私は東京と離れて暮らしていましたので、 一緒にいられる時間は限られていましたが、 今でもふと した瞬間に、祖母の気配を感じるほど、 祖母との時間は密度の濃いものでした。

祖母から教えてもらったほとんどのことは、所作や振る舞い、言葉遣いについてでした。

と言うと、少し堅苦しいやり取りを想像なさるかもしれませんが、私にとっては「自分の内側が充実していく」 楽しい時間でした。

祖母は、一挙一動について指導をしてくれた訳ではありません。 いくつか提示される「エッセンス」を受け取 り、自分なりに考え、 暮らしの動作に丁寧に活かしていく。

例えば「音を立てないように」と祖母はよく言っていました。 私が小学生の頃、宅配便を受け取った後に、配達員の方がエレベーターに乗り終わったことを確認してから玄関 の鍵をなるべく音がしないように「かちん」とかけました。

配達後、扉が閉じられた瞬間に鍵が掛けられると、配達員の方が寂しい想いをなさるのではないか、と幼いなが らに想像した行動でしたが、見ていた祖母に褒めてもらった喜びが、その後も所作を意識する原動力となりまし た。

時に、怠けてしまいたい時もありますが、グッと自分を律して行動に移すと、怠けたい気持ちも、時に落ち込ん だ心も、いつの間にかスッと収まって、呼吸も落ち着き、視界の広がりを感じるようになります。

そんな状態で自分が在ると、その「雰囲気」は周囲にも伝播し、 空間すらを変えていきます。

所作や姿勢、振る舞いは結果を目的とした手段ではないと考えます。自分の在り方です。

目の前の所作を丁寧に行うことで、自らが整い、整った自分で周囲と関わるからこそ、結果、生み出す環境が変 わってきます。

祖母が伝えたかったことは、そういうことなのかなぁと、 今、改めて考えています。 

●自分を整える小さな所作のコツ

暮らしの中の「名もなき所作」に注目し、整えることで
自らの「内側の景観」を美しくしていく、を提案する音声配信

●子供に伝えたい10の所作

子育てをしていると、子どもの言葉使いや振る舞いが親とそっくりに
なっていると感じることがあります
子どものうちに身につけておきたい基本の所作を
大人が身につけ、実践することで子どもに伝えることを目的としたレッスンです

次回開催が決まり次第【What’s new】でお知らせいたします。

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